予防接種

当院では、以下の予防接種を行っています。なお、小児の定期予防接種に指定されているワクチンは、接種推奨期間に受けた場合は費用が無料となります。

おたふくかぜ

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の原因とされるムンプスウイルスに感染し、発症すると発熱や耳下腺に腫れがみられるようになります。感染力が強いのが特徴で可能性は低いものの重症化すると脳炎や難聴といった後遺症を引き起こすこともあります。

おたふくかぜワクチンは小児の任意予防接種で、生ワクチンによる皮下注射となります。任意なので全額自己負担となります。計2回の接種が必要で、1歳から接種可能で、2回目は5歳以上7歳未満の間に接種するようにします。

麻疹・風疹混合

麻疹と風疹を予防するワクチンです。麻疹とは一般的にはしかと呼ばれています。感染力が強いのが特徴で、麻疹ウイルスに感染することで、発熱、咳、目やに、発疹などの症状がみられるほか、肺炎や中耳炎などの病気を併発することもあります。風疹は、風疹ウイルスに感染することで、発疹、発熱、リンパ節の腫れなどの症状がみられますが、3日程度で症状が治まるので3日はしかとも呼ばれています。このように症状はそれほど重くないのですが、妊娠初期の女性が風疹に罹患し、胎児に感染すると先天性風疹症候群をもって生まれる可能性があるので注意が必要です。なお、麻疹・風疹混合ワクチンはすべての小児を対象とした定期接種としての歴史が浅いこともあって、20~40代の感染者が多いのも特徴です。

麻疹・風疹混合ワクチンは、小児の定期予防接種で計2回の接種が必要です。同ワクチン接種の推奨期間は、1歳~2歳の誕生日前に1回、5歳~7歳の誕生日前までに1回の接種としています。

また西尾市では、風疹の患者数が増えたことに対して、妊娠を予定または希望している女性、妊娠している女性のパートナーや同居者、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性を対象にした風疹抗体検査・予防接種費用の一部助成を行っています。ちなみにこの場合の予防接種(麻疹・風疹混合ワクチン)は、抗体検査によって抗体価が低いと判定された方のみに助成が適用されます。詳細は西尾市の公式ホームページをご参照ください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザの予防対策は様々ありますが、その中でも有用とされているのがインフルエンザワクチンの接種です(不活化ワクチンによる皮下注射)。なお同ワクチンをより効果的にするには接種時期を考慮して受ける必要があります。具体的には、日本でのインフルエンザが流行する時期というのは、例年12月~翌3月と言われています。また、インフルエンザワクチン1回の接種による持続期間は約5ヵ月、接種後に効力が発揮するまでに約2週間かかりますので、高い効果を期待したい場合は、11月中旬までに接種されるようにしてください。

またインフルエンザは年齢によって接種回数が異なり、13歳以上の場合は1回の接種で充分ですが、12歳までのお子さんは計2回の接種が必要です。ちなみに1回目の接種から2回目の接種の間隔ですが、2~4週間程度は空けるようにしてください。

小児用肺炎球菌ワクチン

小児の肺炎球菌による感染症(細菌性髄膜炎 など)を予防するために行われるもので、これは不活化ワクチンによる皮下注射となります。小児の定期予防接種です。同ワクチンを接種することで、13種類の肺炎球菌による感染症について重症化のリスクを低減させると言われています。なお定期接種の推奨年齢ですが、生後2~4ヵ月の間に3回、12~15ヵ月までに1回の計4回の接種になります。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は、日本人の死因第5位(2017年(平成29年)厚生労働省「人口動態統計」より)となっていますが、その死亡者のうち95%以上の方が65歳以上の高齢者となっています。また成人の肺炎患者様の原因の多くは肺炎球菌であることから、高齢者の肺炎球菌予防接種は定期接種となっており、多くの自治体で費用の一部を助成しています。なお高齢者の全てを対象としているわけではないので、詳細につきましては西尾市の公式ホームページをご覧ください。ちなみに西尾市では定期接種に該当しない高齢者の方でもある条件を満たしている場合に費用の一部を助成しています。接種回数は1回です。

肺炎球菌ワクチンを再接種する場合、その間隔は5年以上開ける必要があります。5年未満で再接種すると注射部位に痛みが強く出ます。そのため再接種を希望される方は、必ず5年以上の間隔を空けるようにしてください。

ヒブワクチン

Hibとはインフルエンザ菌b型の略称ですが、インフルエンザウイルスとは別のものです。小児の定期予防接種で不活化ワクチンによる皮下注射になります。接種することで細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎などの病気を予防できるようになります。定期接種の場合は計4回の接種が必要で、生後2~4ヵ月の間に3回、12~17ヵ月までに1回打つ必要があります。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎を予防するために接種します。小児の定期予防接種で、この場合は生後2~3ヵ月の間に2回、7~8ヵ月までに1回の計3回打つ必要があります。同ワクチンは定期接種化されたのが2016年ということもあって、すべての年齢で接種が推奨されています。なお定期接種対象者以外は全額自己負担です。

ジフテリア・破傷風ワクチン

2種混合ワクチンとも呼ばれ、ジフテリアと破傷風の病気を予防するワクチンになります。これは小児の定期予防接種で、不活化ワクチンによる皮下注射になります。これは四種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)を乳幼児に接種してからの追加接種となります。定期接種では11歳~13歳未満の間に1回の接種が推奨されています。

日本脳炎ワクチン

日本脳炎を予防するために行われる小児の定期接種で、不活化ワクチンによる皮下注射になります。定期接種での推奨年齢と接種回数は、3歳から5歳未満の間に3回、9歳~13歳未満の間に1回の計4回です。

なお日本脳炎は蚊(アカイエカ)が媒介するウイルスに感染することで発症し、高熱や頭痛、嘔吐のほか、意識障害やけいれんといった症状がみられます。人によって知覚障害や運動障害といった後遺症が残ることもあれば、亡くなってしまうこともあります。

四種混合ワクチン

日本脳炎を予防するために行われる小児の定期接種で、不活化ワクチンによる皮下注射になります。定期接種での推奨年齢と接種回数は、3歳から5歳未満の間に3回、9歳~13歳未満の間に1回の計4回です。

なお日本脳炎は蚊(アカイエカ)が媒介するウイルスに感染することで発症し、高熱や頭痛、嘔吐のほか、意識障害やけいれんといった症状がみられます。人によって知覚障害や運動障害といった後遺症が残ることもあれば、亡くなってしまうこともあります。

水ぼうそうワクチン

水ぼうそうを予防するためのワクチンで、生ワクチンによる皮下注射となります。小児の定期接種でもあり、計2回の接種が必要です。推奨期間ですが、1歳の誕生日を迎えた日から3ヵ月以内に1回目を打ち、1回目の接種から半年~1年の間に2回目を打ちます。